〒649-6246和歌山県岩出市吉田319-10
Bスポットは鼻の奥(口蓋垂の上)にある上咽頭(図)という部分を指します。上咽頭は「鼻咽腔(びいんくう)」とも呼びます。そこで、頭文字をとってBスポット療法と名づけられました。
鼻に入った異物(ほこり、ウイルス、細菌など)は必ず上咽頭に接触するため、構造上ここに炎症が発生しやすくなっています。この部分の炎症が以下に述べる症状や病気の原因となることが少なくありませ。
Bスポット治療ではこの部分に塩化亜鉛もしくはルゴール液という消炎効果のある薬剤を直接塗布するため、高い治療効果を発揮します。
この治療法は上咽頭の局部のみの治療法ですので、授乳中・妊娠中の方も安心して治療を受けることが出来ます。
薬液をつけた綿棒を鼻から上咽頭へ塗る場合と、弯曲した綿棒を口から入れて直接塗りつける2通りがあります。
両方する場合もあります。のどからの治療が苦手な方の場合は鼻からのみ行います。
口から塗る場合は鼻で呼吸する状態にしていただくと、スムーズに塗ることができます。 当院ではBスポットに的確に薬液を塗布する為に、内視鏡を用いて行う上咽頭擦過療法(E―EAT療法)を行っております。この治療法は診断精度・治療効果を向上させることが出来ます。
新型コロナウイルス感染後、発熱などの症状が治まった以降も疲労感や倦怠感が続くという後遺症が報告されています。 新型コロナウイルス後遺症の原因はまだ詳しくはわかっていませんが、ウイルスの消失後も上咽頭の炎症が残っていることが原因の一つだと考えられます。
Bスポット治療は上咽頭の炎症個所に薬液を直接塗布するため、先述した新型コロナウイルス後遺症に一定の効果があったとの事例も報告されています。 新型コロナウイルス後遺症の全てに効果的な治療というわけではありませんが、後述する症状がある場合はBスポット療法により改善する可能性があります。
新型コロナウイルス罹患後、このような症状がある(続く)場合は一度当院までご相談ください。