〒649-6246和歌山県岩出市吉田319-10
頭の中で、脳以外の部位はほとんど空洞(副鼻腔、中耳腔)で出来ていて、頭を軽くしています。鼻の穴の奥は鼻腔で、そこに繋がるように、頬の奥にある上顎洞、眼の間にある篩骨洞、おでこにある前頭洞、頭の中心にある蝶形骨洞の4種類があります。
かぜのウィルスや細菌が副鼻腔で炎症をおこしています。かぜの後になる場合が多く、アレルギー性鼻炎を合併している場合も多く見られます。
診察では粘性鼻汁を吸引して、鼻の通りをよくします。ネブライザー治療で副鼻腔に薬液が届くようにします。有効な抗生物質、抗アレルギー剤を処方します。家庭では塩水による鼻洗浄を勧めています。
副鼻腔炎があると仕事や勉強に対して、集中できないために効率の低下などが起こります。鼻閉がいびきや睡眠時無呼吸症の原因になる場合にもありますので、早めに受診してください。
洗浄液100ml(体温に近い温水)に食塩1g(ひとつまみ)と重曹0.25g(重曹はなくてもいいです)を洗浄ボトル(100円均一ショップで売っている洗浄ボトルのノズルを切って作成しています(図))に入れます。下を向きあーと言いながら鼻から洗浄液を鼻内に優しく注入してください。
注入する鼻から出てくるくらいの強さでいいです。反対側の鼻から出したり、口から出す必要はありません。のどに引き込まないように注意してください。むせるようなら止めましょう。
鼻腔粘膜が腫れて、鼻腔を閉塞している場合や鼻茸で鼻腔が充満している場合には手術が適応です。鼻づまりを改善するレーザー治療は院内で行います。内視鏡下副鼻腔手術が適応になる場合は日帰りでできる施設もありますので、適切な施設へ紹介いたします。